パニック障害・息苦しさ・左上下肢痺れ・舌の痺れ・生理痛に悩む40代女性の症例
当院で施術を受けられて良くなられた方の症例です。
さまざまな症状でお困りの自律神経失調症の改善例です。
自律神経失調症でお困りの方は参考にしていただければ幸いです。
○来院された方:40代女性 会社員
○主な症状:パニック障害 息苦しさ 肋間神経痛 左肩痛 生理痛 手足の痺れ 舌の痺れ 不眠
来院までの経緯
この方は、6年前に初めてパニック発作を発症しました。その頃は仕事のストレスやプライベートで緊張することがあり発作を発症。発作時は、体がザワザワして呼吸が浅くなり息が吸えない、倒れるかも・・・という強い恐怖感を感じていました。その時の発作が最も激しく、その後は発作が起こりそうな感覚や、人混みの中で立っていられなくなることがありました。同時期から左の肋間神経痛と左手足の痺れ、舌の痺れも出現しました。整形外科や脳神経外科を受診するも、特に異常はないと言われています。心療内科からは漢方薬とメイラックスを処方されていましたが、飲んでも、良くなっている感じはなく、特に改善は見られませんでした。パニック発作時にはリーゼを服用するように処方されており、不安感が強い時などには服用していました。そのような中で、インターネットの検索で当院を見つけてご連絡をいただきました。
来院時の主なお悩み
○パニック障害
○息苦しさ
○左肋間神経痛
○左肩痛
○生理痛(陣痛のような痛み)
○左手足・舌の痺れ
○不眠
○薬を常に持ち歩かないと不安
4年前のパニック発作が起きてから、発作が起きそうなザワザワした感じや不安感を抱えておられました。また生理1日前には毎回陣痛のような激しい痛みがあり、生理前にはまたあの痛みが来るのかと恐怖感を感じておられました。婦人科の先生からは「痛みは仕方ないよね。薬で子宮の収縮を抑えるか、ピルを使うか、薬で生理を止めるか」と説明を受けていましたが、ご本人はどれも抵抗感が強く、薬はできるだけ飲みたくないと思っておられました。また反り腰や肋骨が異常に出っ張っている感じがするとお悩みもありました。外出時の不安が強く、常に薬を持ち歩かないといけない事や、遠くの旅行にも行けるようになりたいとお話しくださいました。
来院時のご本人が解決したい問題は
○体の痛みがなく過ごせる
○不安がなくなれば最高
○遠くの旅行にも行けるようになりたい
とのことでした。
来院時の体の状態
来院時のお身体の状態は、骨盤の左側が前方・上方に回旋し捻れている状態。胸椎はやや左回旋し、右股関節の外旋制限が著名に認められました。立位でも左右のバランスが崩れている状態でした。
施術経過
初回は、体全体が均質になるように施術を進めていきます。カウンターストレインという手法を用いて胸骨から縦隔にかけてのリリース、骨盤の子宮周りの筋膜へのアプローチなどを行い終了しました。終了時には右股関節の外旋制限は解消し、ご本人は「まっすぐ立てている気がする」と感想を話されていました。
次回は5日後の再診を提案しましたが、ご都合により4日後の来院予定となりました。
2回目来院時には、「不安が薄くなったような気がする。骨盤が整った感じがした。」と感想を話されました。前回施術の翌日に頭痛と左肋骨弓の痛みがありましたが、2日間のみで消失しています。左下肢と舌の痺れはまだ変化はない状態でした。
次回1週間後の再診予定としました。
前回の施術後、「ゴロっとお腹が動くような感じ」があり、便秘気味だったのが帰って2日間すごく出たとのことでした。睡眠は比較的落ち着いて取れており、腰の反りも少し良くなっています。不安感もなく、「普段鼻歌を歌って家事をすることはないが、気づくと鼻歌を歌っていた」とメンタル面はかなり良い状態になっています。左半身の痺れと舌の痺れは継続していました。3回目の施術終了時には、「途中で舌の痺れがなくなった」と感想を話されていました。
1週間後に再診予定としました。
この頃には左肩の痛みは完全に消失しています。また左腕と左足、舌の痺れも無くなっています。左肋骨のあたりは痛みはないものの、何か掴まれているような違和感を感じていました。次回は10日後の再診予定としました。
前回から6回目の来院の間に生理がありました。以前までは生理が始まる際には陣痛のような激しい痛みを認めていましたが、今回の生理では痛みはなく過ごせています。「生理時の痛みはなく、普通に始まった」と驚いた様子で話してくださいました。この間1日だけ痺れがあったようですが、翌日には消失。肋間神経痛もありませんでした。「肋間神経痛が出そうな気がして・・・」と痛みはなくても再発しないかやや不安に感じているようですが、薬は飲み忘れるほどまで改善しています。
これ以降は現在も2週間に1回の施術を継続しています。
院長より
この方は、約4年前から不調を抱えてこられましたが、オステオパシーの施術で症状が緩和され、来院前と比べてとても過ごしやくすなっています。来院前や施術の経過中には、ここでは書ききれないほどの様々な症状がありましたが、ほとんどの症状が改善され喜んでいただき本当に嬉しく思います。自律神経失調症は、周囲になかなか理解されにくい症状により、1人でお悩みの方も多くおられると思います。オステオパシーの施術は筋骨格系の痛みだけでなく、様々な症状に対応できますので、自律神経失調症でお困りの方は参考にしていただければ幸いです。
自律神経の乱れでお悩みの方は自律神経失調症について書いたページも参考にしてください。