オステオパシー施術について

きわめて優しいタッチで頭部や胸部、お腹や骨盤、その他必要な部位にコンタクトします。両手でサンドイッチのように挟むようにしたり、関節を操作したりします。実際の施術では、ただ触れられてじっとしているだけの印象を受けるかもしれません。でも決して何もしていないわけではなく、触れた手の下では、組織の硬さや動きをみながら操作しています。

このように組織が硬くなる方向へ動かしたり、緩む方向へ操作したり、組織が動きたがる方向へ誘導したりする事で、リリースされ問題部位が解消されます。

からだに優しくコンタクトし、日常の高ぶりやストレスからリラックスした状態へ進んでいくため、眠ってしまわれる方も少なくありません。時には体をゆらゆら揺らしたり、手足をくるくる回したりすることもあります。

強い力は使わないため、施術による痛みはありません。だから赤ちゃんから妊婦さん、年配の方まで安心して受ける事ができます。

オステオパシーには背骨をポキっとするスラストテクニックと呼ばれるものがあります。ズレている背骨に力を加えて戻すので、体への負担も考え当院ではあまり使わないテクニックです。

代わりに当院で行っている施術は優しい力を使って、体が自然に元に戻ろうとする力を利用したテクニックです。これだと体への負担を最小限に抑えることができます。

なぜ優しい力でも痛みや不調が良くなっていくのかというと、背骨のズレの原因のほとんどは背骨だけの問題ではないからです。

ズレの原因の多くは、背骨に付着している筋膜などの膜組織です。ズレを正常に戻すにはこれらの異常を正しい状態にしていくことが不可欠。そして実はこの筋膜というのは繊細な組織なので、優しい力で施術するほうが良くなっていきます。

そしてこの膜組織の間には、血管、神経、リンパ管などが通っています。だからこの膜組織の柔軟性が良くなると、神経や、血液、リンパ液など、からだ全体の流れも良くなっていきます。

また首の骨には、呼吸に関わる神経や脳への血液循環など、非常に重要な命に関わる神経や血管が通っており、力を加えるリスクもゼロではありません。

ズレの原因になっている筋膜などの膜組織を正常にしていけば、背骨のズレも自然と解決していきます。当院では体への負担と根本的解決の両方を達成できる優しい力で施術を行います。

痛みや症状だけを見るのではなく、からだの状態が良くなるための環境づくりを行います。施術して終わり、ではなく、施術後 72 時間から 5 日間ほどからだの変化が続きます。施術が終了した時点から治療がスタートし、そこから時間をかけてお体の変化が始まるとご承知おきください。

そのため、施術直後の症状の良し悪しではなく、からだが良くなっていくための環境が整っているかを重要視し、痛みだけを基準にした施術は行いません。

また、お体の状態によって施術内容は変わります。不必要な施術や過剰な施術は改善の妨げになるため、その日その時のお体にとって必要な施術が行われたらそれで終了です。時には予定より短い時間で終了したり、長くなったりする場合もあります。

多くの方が眠ってしまうほどリラックスして、心地よい施術ではありますが、症状の改善とは関係のない慰安的なマッサージは行いません。

多くの場合、腰痛であれば腰の検査をして、異常がなければ痛み止めの薬が処方されます。リハビリテーションや接骨院などの施術においても、全てではありませんが、主に腰を中心とした施術が行われます。

私も病院勤務時代は腰のマッサージをしたり、体幹の筋力訓練やストレッチをしたり、電気をかけたり、腰の牽引をしたりしていました。でもそれでは良くなりませんでした。なぜなら腰以外にも、痛みの根本原因があるからです。腰だけに注目していたのでは、その原因を見逃してしまいます

オステオパシーは体全体をみます

オステオパシーでは、常に全体を見て検査・施術を行います。頭のてっぺんからつま先まで、すべての身体構造に注目します。それだけでなく、精神や心理問題、生体化学やエネルギーフィールドなど、体に関わる様々な領域に働きかけ、痛みや不調の根本原因にアプローチします。
当院は石川県で本格的なオステオパシーが受けられる数少ない整体院です

原因にアプローチするので「異常がないのに痛みや不調が続く」方に最適です

病院ではレントゲン検査や MRI 検査が行われます。そして骨や神経の画像を見て、その状態を説明されます。強い痛みがあっても、特に異常を指摘されない場合もあれば、骨が変形している、軟骨がすり減っている、神経が圧迫されている、椎間板の水分がなくなり弾力性が低下している・・・などのお話がある場合もあります。でもそれは「結果」であり、「原因」ではありません

からだは頭からつま先まで、膜組織によって包み込まれています。そして途切れることなく全身でつながっています。筋肉であれば筋膜、骨であれば骨膜、内臓なら間膜。血管や神経も膜で包まれています。そしてお互いに繋がり、全身で影響を及ぼしあっています。

身体のどこかで組織が捻れて緊張すると、その膜組織を伝って身体の離れたところまで引っぱる力を引き起こします。それが痛みとなったり、血液やリンパ液など体液の流れを阻害し、免疫力の低下、自然回復力の低下に繋がります。そして痛みや不調となり症状として現れるのです。

これらの膜組織のねじれや緊張は、レントゲン検査や MRI 検査ではわかりません。だから検査では異常がないのに、痛みや不調が続いてしまうのです。施術ではこの膜の制限へアプローチするため、検査をしても異常がなかった痛みや不調を改善する事ができます。

カウンセリング

初回来院時はカウンセリングシートにご記入いただき、詳しくお話をお伺いします。現在のお体の状態になった経緯や、生活環境など、西洋医学だけでなく、東洋医学的な視点も用いながら、原因や改善ポイントを探索します。また、こちらがどのように考え、どのような施術をするのかもご説明いたします。「こんなことは関係ないかも」と思わずに、気になる症状や些細なことでもお気軽にお話しください

検査・ご説明

全身のバランスや身体の動き、どのように捻れているか、筋肉や関節の状態を検査いたします。その後、あなたの現在のお体の状態や、痛みや不調の原因と考えられること、施術のポイントなどをご説明いたします。

施術

腰痛にはこの施術、頭痛にはこのアプローチをすれば改善する、などというものは存在しません。あなたの体の状態合わせて、あなたに今必要なことを行います。事前に問題部位をご説明していますが、施術が進むことによって体の状態が変化し、説明した部位に触らなかったり、説明しなかった部分にアプローチする場合もあります。体勢に辛さを感じる場合など、気になることは遠慮なくおっしゃってください

施術後の再検査

施術後にバランスの変化や筋肉の状態、関節の動きなど、お体の変化を確認します。

ご説明

施術内容や、今後の施術計画についてお伝えします。施術のことや、気になっている事があればなんでも相談してください。次回の来院日を決めていただき、終了です。