生理周期に伴う頭痛・気分の落ち込みの症例
当院で施術を受けられて良くなられた方の症例です。
頭痛の改善例です。
頭痛にお困りの方は参考にしていただければ幸いです。
○来院された方:40代女性 主婦
○主な症状:生理周期ごとに訪れる頭痛・イライラ・気分の落ち込み
来院までの経緯
この方は社会人になった頃から頭痛に悩まされてきました。仕事では小さい画面でのパソコン操作やお客さんを待たせないように早く、急がなければ…というストレスも抱えていました。以後、主婦となってからも生理の2〜3日前から頭痛が始まり、生理2日目には頭痛と腹痛で痛み止めを服用、生理後も数日間頭痛が続いている状態でした。頭痛がひどくなると吐き気をもよおし、薬を飲まないと何もできない程の辛さで、それを無理やり薬で抑えている状態でした。
また自律神経の不調も自覚されており、頭痛のほか首・肩のこり、2人目のお子さんを出産以降PMSの症状も強くなり、生理ごとにイライラや気分の落ち込みも強くなっていました。そのような中、インターネットの検索で当院のホームページを見つけて来院されました。
来院時のお悩み
- 頭痛
- 吐き気
- 肩こり、首こり
- PMSによるイライラ、気分の落ち込み
頭痛は生理数日前から始まり、生理中、生理後と続き、一ヶ月のうち1/3は毎月不調が続いている状態でした。頭痛や肩こりがひどくなると吐き気も催し、日常生活にも大きな支障をきたしていました。子育てのストレスもある中で、薬を飲まないと何もできないところを、無理やり薬で抑えていると話してくださいました。
来院時のご本人の希望は
- 頭痛をなんとかしたい
- 痛み止めはできれば飲みたくない
- 痛み止めの薬を飲まなくても生活できるようになりたい
ということでした。
初回来院時の体の状態
初回のカウンセリングでお悩みの症状を詳しくお伺いしてから、体の状態を見ていきました。立位でのバランスは崩れて左右差があり、骨盤の動きも捻れた状態でした。またバランスの崩れから脚長差もあり、頭から首・左肩にかけての緊張も強く認められました。
施術経過
初回の施術では、頭から首、左肩にかけて緊張の強かった筋膜に対してアプローチを行いました。また体全体が右方へ流れて引っ張られるようなテンションがあったため、それに対しても施術を行っていきました。初回の施術が終了した時点で、骨盤の捻れた動きや左右の脚長差は改善しました。次回は5日後の再診をおすすめし、予定を調整して終了しました。施術中はできるだけリラックスしていただきたいので、眩しくないように照明はやや落として施術を行っています。
2回目来院時には、施術後は調子が良かったと話されていましたが、昨日緊張する出来事があったこと、また現在生理数日前であることもあり、頭痛があったとの事でした。ですが痛みの強さは薬を飲まずに過ごせる程度にまで軽減していました。
体のテンションはまだいろんな方向へ引っ張られた動きをしていました。施術は頭蓋の偏った動きに対して行い、頚部へのカウンターストレインという技法も用いて緊張を緩めるように進めていきました。その他にも子宮と骨盤のバランスをとったり、仙骨と尾骨の間の関節、左の仙腸関節などにもアプローチして2回目の治療を終了し、次回は1週間後の来院予定としました。
3回目来院時には、その数日前から生理が始まっていましたが、頭痛はなく過ごせています。生理中のお腹の痛みはありましたが、こちらも痛み止の薬はいらない程度まで軽くなりました。頭痛や腹痛など痛みに関しては随分良くなっている印象でしたが、気持ちの落ち込みなどメンタル面の不調はまだ感じていました。肩こりも感じてはいましたが、強い症状ではなくなっています。
施術は頭の膜へのアプローチや頭頚部のリバランス、座位での脊柱の調整などを行って終了し。症状が改善傾向にある事から、次回は2週間後に再診予定としました。
前回の治療から来院するまでの間に、再び頭痛と首・肩の張りが出現して、今回は痛み止のお薬も1日のみ服用したとの事でした。ですが生理中の痛みは来院前よりは楽に過ごせています。メンタルはまだ落ちつかず、安定していない状態でした。
引き続き治療を行い、症状がまだ安定していなかった事から、次回は1週間後の再診予定としました。
5回目来院時には症状はかなり改善し、最近は調子がいいと話されていました。頭痛はゼロではありませんが、薬は必要なく、気分も落ちつている。一度疲れている時に頑張って家事をしていると頭痛がありましたが、休めば症状は改善し、来院時には問題なくなっていました。
施術は子宮周りの膜や頚部や頭の緊張を取り除くようにアプローチして終了。5回目以降は再度少しずつ間隔を空けていくようにし、次回は10日後の再診予定としました。
この頃も頭痛や腹痛を感じることはあり、痛みはゼロではありませんでしたが程度は軽く、相変わらず薬は不要に。お子さんが夏休み中で、育児以外に自分1人の時間を確保するために夜更かしして睡眠不足気味でしたが、特に体調の悪さは感じずに過ごせています。
この頃から施術の間隔をさらに空けて、概ね2週間に1度のペースで治療を続けていきました。
この頃には、生理期間中に頭痛と腹痛がちょっとだけあるくらいで、痛み止めは必要なし。かなり長い期間ずっと痛み止めを飲んでいない状態にご本人が驚かれていました。ちょっと痛いかなと思っても、体を動かしているうちに半日程度で頭痛は消失していました。以前は月に何度も頭痛薬を飲んでいましたが、今は頭痛があっても薬を飲む必要はなく、休めば問題ない状態で体調の悪さも感じていません。気分の落ち込みも以前ほどではなくなり、9回目以降は3週間に1度のペースで現在も治療を続けています。
院長より
この方は社会人になってからずっと頭痛があったため、約20年間も頭痛に悩まされてきた事になります。このような方でも、当院のオステオパシーの施術によって大きく症状が改善され本当に良かったです。少し痛みが出る時もありますが、休んだり体を動かしたりするだけで症状は消失しているので、来院前と比べて過ごしやすさは大きく向上しています。今までは月に何度も痛み止めを服用して手放せない状態でしたが、来院時の希望通りに薬を飲まなくても生活できるようになり、本当に嬉しく思います。オステオパシーは施術や考え方が少し独特ですが、体は大きく変化します。頭痛でお悩みの方の参考になれば幸いです。
辛い頭痛で苦しんでいる方は、頭痛にお悩みの方のページも参考にしてください。