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頭痛・肩こり・冷え・下腹部痛・体の右側の痛みと痺れに悩む40代女性の症例

当院で施術を受けられて良くなられた方の症例です。
今回は自律神経の乱れを自覚し、頭痛・肩こり・冷え・下腹部痛、体の右側の痛みと痺れなど、さまざまな不調にお困りの方の改善例です。
同じような症状でお悩みの方は参考にしていただければ幸いです。

○来院された方:40代女性 
○主な症状:頭痛 肩こり 冷え性 下腹部痛 体の右側の痛みと痺れ
 めまい PMSによるイライラ・倦怠感

来院までの経緯

約5年前、2人目のお子さんを出産してから体のさまざまな不調を感じ始めました。体の痛みや痺れ、冷え、下腹部痛、めまい、PMSによるイライラ・倦怠感などなど。病院を受診しレントゲン検査やMRI検査をするも特に異常なし。痛み止めや漢方薬、片頭痛のお薬などを処方されていましたが、「ちょっと効く位」だったそうです。症状が出るのは生理前や排卵日などに強く感じていましたが、そうではない日もあるため、ご自身は自律神経の乱れが原因ではないかと感じられていました。そんな中、すでに当院に通院中の方から紹介されご連絡を頂きました。

来院時のお悩み

○頭痛(片頭痛)
○肩こり
○手足の冷え(特に右側)
○下腹部痛
○めまい
○PMSによるイライラ・倦怠感
○体の右側の痛みと痺れ(右肩〜腕・背中・腰・右足)

5年前からこのような体調不良に悩まされ、「体調不良の日は月に半分以上。快調と思える日は月に数日のみ」の状態でした。倦怠感により、日常生活でやらなければいけない事もなかなか出来ないようで、とても苦しんでいるご様子でした。

来院時のご本人の希望は

○せめて月の半分以上は快調に過ごしたい

とのことでした。

来院時の体の状態

立位での体のバランスは左右で崩れ、骨盤はねじれた動きをしていました。機能的な中心軸は左方へと正中より外れ、全体の流れは頭側かつ下方へと強く引かれ、偏りが見られました。

施術経過

初回

初回の施術では、体の偏った流れが均質になるように施術を進めていきました。その他にも子宮の周りの膜や頭蓋硬膜などに対してアプローチを行いました。「すごい整った気がする」とご感想を頂きました。

次回は5日後の再診を提案しましたが、ご都合により2週間後の来院予定となりました。

2回目

2回目来院時にはまだ症状は大きく変化していませんでしたが、「今日はそんなに悪いわけではなく、右側がだるいかな」という様子でした。施術では前回同様に体全体が均質になるように進め、左の下腿骨や仙尾関節のリリースなども行っていきました。

引き続き施術を継続し、次回は1週間後の予定としました。

3回目

3回目来院時には、痛みや右足の痺れも気にならなくなり、症状は前ほどではなくなっていました。頭痛は目の奥から耳にかけてあったようですが、頻繁ではなく「そんなに気にならない」ようになっています。PMSの症状は、前回来院後の1週間に排卵日がありましたが、イライラはそんなに強くなく過ごせています。「前は叩きそうなくらいだったけど・・・」とお話しされています。施術は引き続き体全体が均質になるように、ニュートラルになるように進めていきました。

少しずつ間隔を空けるようにして、次回は10日後の再診予定としました。

4回目

4回目来院時は、「右腕・右足の痺れが来そうだったが来なかった」と痛みと痺れはなく過ごせています。寒暖差の影響か、頭痛は少しありましたが、痛みの程度は来院前の1割〜2割程度。自然に治ったため、お薬も使わずに済んでいます。イライラはあったようですが、排卵後や月経前ではなかったためPMSによるものかどうかはハッキリとは自覚されていませんでした。

次回は10日後の再診予定としました。

5回目

5回目来院時は、頭痛はちょっとあったものの、体調は問題なく感じられています。頭痛があった時、手足の痺れが起きそうな感じがしたそうですが、結局痺れはなく過ごせています。体調は悪くなさそうでしたが、下肢の冷えとお腹の冷えは続いていました。冷えは右側だけが冷える感じがあるようでした。

さらに施術の頻度をあけて、この頃から2週間に1回の施術を行っていくようにしました。

6回目

2週間後に来院していただきましたが、2日前から右側の頭痛と右目の奥の痛みがありました。前回の施術からギリギリ2週間は持たなかったようですが、痛みは薬が必要な程ではなく、仕事で忘れる程度です。下肢の冷え・お腹の冷えは相変わらず続いていました。

引き続き2週間後の再診予定としました。

7回目〜13回目

この頃にはご本人が「体調は大丈夫」と思えるほど改善しています。仕事など忙しいと頭痛や右手足のだるさがありますが、以前のように痛みや痺れはなく、頭痛も痛み止めは飲まなくても大丈夫な程度になっています。

10回目の施術が終わった頃から、施術頻度は2週間〜3週間に1回へと、その時の体調と体の状態に応じて調節していくようにしました。

14回目〜

この期間には来院時にはほぼ毎回「体調いいです」との感想を聞かせていただいています。時々頭痛やだるさを感じることもあるようですが、来院前のように、1ヶ月のうちほとんどが体調悪いという状態からはかなり改善し元気に過ごされています。

14回目以降は3週間に1回の頻度で、現在も通院していただいています。

院長より

この方は、初回から4回目の間に随分症状は良くなり、比較的順調に改善していただくことができました。来院前は1ヶ月の半分以上もの間、体調不良を感じている状態から、現在はほとんど痛みも痺れもなく過ごせるようになり、とても嬉しく思います。もし月に半分以上の不調が今後もずっと続くとしたら、その方の人生の半分以上は体調不良で終わってしまうことになります。今はそのような状況から脱して、さらに良い状態を保てるようにと今も通院していただいています。

3週間〜4週間に1回程度通院を続けている方に共通して感じるのは、途中なにか症状が出ても、自然に治るか、施術をすれば比較的すぐ改善することです。初回来院時には、改善までしばらく施術回数が必要でも、定期的に来院されている方は、症状が出てもすぐに改善しています。このことからも、オステオパシーの施術を続けていくことで、より健康な状態でいられることを実感しています。

自律神経の乱れでお悩みの方は自律神経失調症について書いたページも参考にしてください。