食事のたびに顎が痛む。慢性的な首の痛みにも悩んでいた40代女性の症例
当院でオステオパシー施術を受けられ、症状が良くなられた方の症例をご紹介します。
今回は、食事のたびに左顎が痛み、長年にわたり顎の違和感や首の痛みに悩まされていた、顎関節症の症状を訴える40代女性の症例です。
同じような症状でお困りの方は、参考にしていただければ幸いです。
来院された方: 40代女性
主な症状: 左顎の痛み・顎の関節音・口の開けにくさ・慢性的な首の痛み
来院までの経緯
約1か月前から左顎に痛みが現れ、口を開けようとすると痛みを感じるようになりました。
ご本人のお話では、幼い頃に虫歯の治療を受けて以降、噛み合わせに違和感を覚えるようになったとのことでした。
また、5年ほど前からは、顎がずれているような感覚が気になり、ご自身で顎を動かして位置を確かめることが習慣になっていました。
口を開けるときに顎の関節で何かがずれ、閉じるときに元の位置に戻るような感覚があり、顎を動かすと「ゴキゴキ」と音が鳴ることもありました。
この音やずれる感覚が気になるため、つい自分で顎を動かしてしまい、それが毎日の癖になっていたそうです。
幼い頃から歯ぎしりをすることも多く、今回の顎の痛みに対しては歯科でマウスピースを作製されましたが、症状に変化はありませんでした。
さらに、2年ほど前からは慢性的な首の痛みにも悩まされていました。
特に首を上に向けると痛みが強くなるため、趣味であるライブ観戦でも困ることがあったそうです。
ライブ会場ではステージを見上げる姿勢になることが多く、大好きなライブを楽しんでいるときにも首の痛みを感じておられました。
ほかの整体院にも通われていましたが、施術を受けた直後は楽になっても、その日のうちや翌日には元の状態に戻ってしまうことが続いていたそうです。
そのような経過を経て、当院へご相談いただきました。
来院時のお悩み
- 食べ物を噛むと左顎が痛む
- 口を開けると顎に痛みが出る
- 顎を動かすと「ゴキゴキ」と音が鳴る
- 顎が引っかかったり、ずれたりするような感覚がある
- 2年前から首の痛みが続いている
- 上を向くと首が痛み、趣味のライブ観戦もつらい
ご本人が最も困っておられたのは、食事のときの顎の痛みでした。
食べ物を噛むたびに痛みがあり、口を開け閉めするときにも顎に違和感を感じる状態でした。
また、慢性的な首の痛みによって、好きなことを楽しむときにも不自由さを感じておられました。
施術経過
1回目(初回)
初回は、顎関節症でみられる顎の痛みだけにとらわれず、お身体全体の状態を確認しながら施術を進めました。
施術では、骨盤まわりを中心に、身体全体の動きに対してオステオパシーのアプローチを行いました。
顎に痛みがあるからといって、必ずしも最初から顎だけに施術するわけではありません。そのときのお身体の状態を確認し、必要と考えられる場所に施術を行っていきます。
2回目(初回から5日後)
2回目の来院時には、首の状態に大きな変化がありました。
それまで上を向くと強い痛みが出ていましたが、今では痛みがなくなり、首がとても楽になったとのことでした。
初回の施術から3〜4日ほど経った頃から、首の調子が良くなってきたそうです。
一方、今回最も困っておられた顎の痛みには、まだ変化がみられませんでした。
首には良い変化が現れていましたが、顎については引き続き経過を確認していくことにしました。
3回目(前回から1週間後)
3回目の来院時には、顎の調子が良いと感じるときも出てきており、少しずつ変化が現れ始めていました。
ただし、顎の痛みはまだ残っており、痛みの強さ自体には大きな変化がありませんでした。
一方、首の痛みは引き続きなく、以前は上を向いたときに「ジャリジャリ」と音が鳴っていたものも、今では聞こえなくなったとのことでした。
この日は、骨盤や左肩、頭蓋領域などに対して施術を行いました。
顎については、まだ十分に良くなったとはいえない状態でしたが、調子の良い時間が現れ始めたことも確認しながら、施術を進めていきました。
4回目(前回から2週間後)
4回目の来院時には、顎の状態にもはっきりとした変化がみられました。
口を開け閉めするときのカクカクという音はまだ残っていましたが、痛みは以前よりも和らいでいました。
特に大きかったのは、食事のときに感じていたズキズキする痛みがなくなったことです。
初回来院時に最も困っておられたのが食事中の痛みでしたので、これは日常生活においても大きな変化だったと思います。
この日は、左右の顎関節や左側頭部、左肩などに対して施術を行いました。
5回目(前回から2週間後)
5回目の来院時には、左顎に引っかかるような感覚は残っていたものの、痛みはまったく感じなくなっていました。
これまで食事のたびに感じていた顎の痛みもなくなり、良い状態が続いていました。
この日は、頭蓋領域の小脳テント周辺や、右足首、右脚の組織などに対して施術を行いました。
顎の症状で来院されていても、そのときのお身体の状態によっては、顎から離れた場所に施術を行うこともあります。
6回目(前回から3週間後)
6回目の来院時にも、首と顎の痛みはともになく、良い状態が続いていました。
初回から2回目にかけては首の痛みに変化が現れ、その後、顎の痛みも少しずつ和らいでいきました。
4回目には食事中のズキズキした痛みがなくなり、5回目には顎の痛みを感じなくなりました。
6回目の時点でも首と顎の痛みはなく、初回来院時にお困りだった症状は大きく改善していました。
その後は、3〜4週間に1回程度の間隔で、身体のメンテナンスのために通院を続けておられます。
趣味のライブ観戦も楽しめるように
今回、顎の痛みだけでなく、首の状態にも大きな変化がありました。
以前はライブ会場でステージを見上げると首が痛み、せっかくのライブ観戦もつらかったそうです。
しかし、首の痛みがなくなってからは、ステージを見上げてもまったく問題なく、ライブを楽しめるようになったと、喜んでおられました。
食事のときの顎の痛みがなくなったことに加え、大好きなことを痛みを気にせず楽しめるようになったことも、今回の症例で印象に残っていることです。
院長より
今回の方は、長年にわたり顎の違和感を感じ、顎を動かすことが習慣になっていました。
さらに、2年前からは慢性的な首の痛みも加わり、ほかの整体院で施術を受けても、楽になるのは一時的だったそうです。
今回特に印象的だったのは、最初に首の痛みが良くなり、その後、少し遅れて顎関節症でみられる顎の痛みが和らいでいったという経過です。
2回目の来院時には、首はとても楽になっていたものの、顎の痛みにはまだ変化がありませんでした。
しかし、施術を重ねるなかで少しずつ顎の状態にも変化が現れ、4回目には食事中の痛みがなくなり、5回目には顎の痛みを感じなくなりました。
このように、同じ方のお身体でも、症状によって変化の現れ方や時期が異なることがあります。
私は、最初の1〜2回の結果だけで判断するのではなく、お身体全体の状態や、その後の経過を丁寧にみていくことを大切にしています。
もちろん、すべての方が同じような経過をたどるわけではありませんが、今回のように、施術を重ねるなかで少しずつ良い変化が現れてくる場合もあります。
何より、最も困っておられた食事中の顎の痛みがなくなり、趣味のライブ観戦でも首の痛みを気にせずステージを見上げられるようになったことを、私もうれしく思います。
顎の痛みや口の開けにくさがなかなか良くならず、お困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
一緒に、良い状態を目指していきましょう。
※この記事は当院に来院された方の個別の施術経過をご紹介したものです。症状の経過には個人差があり、すべての方が同じ経過をたどることを保証するものではありません。