変形性股関節症と説明され、床からの立ち上がりや横座りがつらかった50代女性の股関節痛
当院でオステオパシー施術を受けられ、症状が良くなられた方の症例をご紹介します。
今回は、3年ほど前から左股関節の痛みに悩まされ、病院で変形性股関節症による痛みと説明を受けていた50代女性の症例です。
特に、床に座ったり、そこから立ち上がったりする動作で痛みがあり、日常生活でも不自由を感じておられました。
同じような症状でお困りの方は、参考にしていただければ幸いです。
来院された方: 50代女性
主な症状: 左股関節痛・歩行時の痛み・床から立ち上がるときの痛み
医療機関での説明: 変形性股関節症による痛み
来院までの経緯
約3年前から、左股関節に痛みを感じるようになりました。
当初は常に痛いわけではなく、股関節を特定の角度に動かしたときだけ痛みが出る状態でした。
しばらく様子をみていましたが、次第に歩いているときにも痛みが現れるようになり、日常生活でも不自由を感じることが増えていきました。
特に、あぐらや横座りをすると股関節が痛み、床に座った状態から立ち上がるときにも痛みがありました。
また、ジムでウォーキングマシンを使っているときには、常に左股関節に違和感を感じていたそうです。
病院ではレントゲン検査を受けましたが、画像上は特に目立った異常がないと説明され、一方で、症状については変形性股関節症による痛みと説明を受けていました。
ご自宅では畳の上で生活されているため、床に座ることや、そこから立ち上がることは毎日のように行う動作です。
ご本人も、こうした何気ない動作を痛みなく、楽にできるようになりたいと希望されていました。
そのような経過を経て、当院へご相談いただきました。
来院時のお悩み
- 歩くと左股関節が痛む
- あぐらや横座りをすると痛みが出る
- 床に座った状態から立ち上がるのがつらい
- ジムのウォーキングマシンで股関節に違和感がある
- 自宅での立ち座りを楽にできるようになりたい
畳での生活が中心の方にとって、床に座ったり立ち上がったりする動作は、避けることが難しいものです。
毎日の何気ない動作のたびに股関節の痛みを気にしなければならないことが、大きなお悩みでした。
施術経過
1回目(初回)
初回は、左股関節の痛みだけでなく、お身体全体の状態を確認しながら施術を進めました。
主に骨盤内の臓器やその周囲の組織、左脚などに対してアプローチを行い、身体全体の状態にも目を向けながら施術を行いました。
次回は1週間後の来院を予定しました。
2回目(初回から1週間後)
2回目の来院時には、まだ痛みはあるものの、以前より少し和らいでいるとのことでした。
それまでは動作のたびに「あいたたた……」と痛みを感じていたのが、痛む時間が短くなり、「あれ?」と思うことがあったそうです。
また、初回施術から2〜3日ほど経った頃から身体が楽になり、全身が軽く感じられたとのことでした。
この日は、お身体全体の状態を確認し、全身への穏やかなアプローチと右鎖骨まわりへの施術を行いました。
施術後には、痛みは少し残るものの、横座りが以前より楽にできるようになりました。
ご本人も「もう少し続けてみようと思います」とお話しされ、引き続き施術を進めることにしました。
3回目(前回から1週間後)
3回目の来院時には、日常生活で感じる症状は前回と同じくらいとのことでした。
この日は、骨盤内の組織や左腹部から左脚にかけて施術を行いました。
施術後には、股関節を内側にひねる動作での痛みが軽くなり、それまで痛みのあったあぐらや横座りも、問題なくできるようになりました。
また、股関節まわりに感じていた、つっぱるような感覚もなくなっていました。
4回目(前回から1週間後)
4回目の来院時には、座った状態から立ち上がるときの痛みが、以前よりも軽くなっていました。
横座りをしていると、じんわりと痛みを感じることはありましたが、床に座るときも立ち上がるときも、来院前ほどつらくなくなっていました。
ご本人からも、
「来たときよりも、はるかに楽になっています」
というお話がありました。
痛みはまだ完全になくなったわけではありませんでしたが、毎日の生活動作に良い変化が現れていました。
5回目(前回から10日後)
5回目の来院時には、股関節の痛みは、ふと思い出したときに感じる程度になっていました。
「そういえば、痛かったんだなぁ……」
とお話しされるほど、普段の生活では股関節の痛みを意識することが少なくなっていたようです。
痛みがまったくゼロというわけではありませんでしたが、以前とは大きく異なる状態になっていました。
この日は、胸部の深い領域や口腔内へのアプローチを含む施術を行いました。
ご本人も、良い状態を維持するために、しばらく施術を続けていきたいと希望されていました。
6回目(前回から2週間後)
6回目の来院時には、数日に一度、股関節に痛みを感じることはあるものの、以前と比べると、はるかに楽になっているとのことでした。
特に、初回来院時に困っておられた床から立ち上がる動作は、まったく問題なくできるようになっていました。
日常生活での不自由さが大きく減り、良い状態が続いていました。
その後の経過
その後は、4週間に1回程度の間隔で通院を続けておられます。
初回来院時には、床に座ったり立ち上がったりすると痛みがありましたが、現在はそうした動作も問題なくできており、当初の左股関節の痛みはほとんど気にならなくなっています。
現在は、股関節の状態を確認しながら、その時々に感じる肩こりや肩甲骨の間のすっきりしない感覚などについてもご相談いただき、施術を続けています。
院長より
今回の方は、3年ほど前から左股関節の痛みに悩まされていました。
最初は特定の動きでしか痛みを感じなかったものの、次第に歩くときにも痛みが出るようになり、床に座ることや立ち上がることにも不自由を感じておられました。
特に印象に残っているのは、ご自宅が畳での生活だったことです。
椅子から立ち上がる動作とは違い、床から立ち上がるには股関節を大きく動かす必要があります。毎日の生活の中で、そのたびに痛みを感じることは、想像以上に大変だったと思います。
今回、病院では変形性股関節症による痛みと説明されていましたが、オステオパシーの施術では、左股関節だけでなく、骨盤内や腹部、脚など、お身体全体の状態を確認しながら施術を進めました。
私は、股関節に痛みがあるからといって、必ずしも股関節そのものだけに問題があるとは考えていません。
股関節の状態はもちろん大切ですが、それ以外のお身体の状態にも目を向けながら、その方に必要と考えられる施術を行うことを大切にしています。
今回の方も、最初の数回は痛みが残っていましたが、少しずつ変化が現れ、最終的には床からの立ち上がりも問題なくできるようになりました。
変形性股関節症と説明を受けたからといって、痛みや日常生活の不自由さが、これからも変わらないとは限りません。
もちろん、今回の経過だけで、施術によって変形性股関節症そのものが改善したと判断することはできません。また、すべての方に同じような変化が現れるわけでもありません。
それでも、日常生活で当たり前に行っていた動作が、再び痛みを気にせずできるようになったことは、ご本人にとって大きな変化だったと思います。
これからも、ご自宅での生活や好きなことを、少しでも快適に続けていただけるよう、お手伝いできればと思っています。
長く続く股関節の痛みでお困りの方は、一度ご相談ください。
一緒に、良い状態を目指していきましょう。
※この記事は、当院に来院された方の個別の施術経過をご紹介したものです。症状の変化には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られることを保証するものではありません。